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びんかんでなにがわるい

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もこたんたん

彼女、藤原妹紅たちの元でお世話になるようになってどれくらいたっただろうか。
突然ここに連れてこられて、変なおねーさんに食料になるかならないかの選択を迫られて、難を逃れて妹紅と慧音に保護されて……ことの顛末を話したら、慧音は保護してくれるといったけど、妹紅はずっと仏頂面をしていたのを良く覚えている。
人見知りなのかな? なんて思いながら、話しかけてきたけど、まだ妹紅は私に心を開いてくれ沿うにはなかった。
慧音に相談してみたけれど、苦い顔をするだけではっきりとした答えはくれなかった。だから私は自分なりにがんばってみようと思って、妹紅にくっついた。
チャンスがあれば話しかけ、たまには触れ合ってみようとしたりととにもかくにも我武者羅にやってみた。
でも、妹紅は結局私に心を開いてくれない。
一緒にいることが当たり前に思えてくるくらいの時間が経っているというのに、妹紅と慧音が私を見る目はどこか悲しくて遠い。
もう駄目なのかな……。
そんなネガティブな思考に捕らわれそうになるのを頭を振って無理やり追い出す。そんなことをしていると慧音が少し落ち着かない様子でやってきて、「妹紅がまだ戻らない」といった。
そういえばと外を見てみると、太陽が隠れて闇が広がってくる時間帯。いつもならもっと早く戻ってきてる妹紅が戻らない。事情があるということも考えられるけれど、この世界はかなり物騒だ。もしもということがある。だから私は慧音と一緒に探すことにした。
危ないから待っていろといわれたけれど、武器があるから大丈夫だと無理やり出てきた。
武器は携帯フラッシュ。電池の残量がちょっと心許ないけど、ものを知らないこの世界の住人なら驚かないことはないはずだ。
そして走り続けて叫び続けて、私は決して入ってはいけないといわれていた竹林へと足を踏み入れていた。
警告は覚えているし、そのとき体が戦慄したのは忘れようが無い。でもそんな恐怖よりも妹紅の安否が私にとっては重大なことだった。
そして走った。駆けずり回った。
迷いの竹林と言われているだけあって同じところをぐるぐる回っているような感覚に気が違えそうになるのを必死に耐えて、足を動かした。

そしてついに、私は妹紅を見つけた。
少しだけ開けた場所に一人ぽつんと何をするでもなく、そこに立っていた。
私は叫んだ。
あらん限りの声で妹紅の名前を。
妹紅は、それを待っていたのかように、ゆっくりと振り向いた。
心配していたいつもの仏頂面を見ることができる。安堵するのを感じる。
でも……



もこたん

そこにあったのは、敵でも見つけたような目をした妹紅。
手のひらをかざし、それ以上近づくなといわんばかりの空気を纏っていた。

そして静かに言い放つ。

「今すぐにわたしたちの前から姿を消せ」

幾日振りかに私に向けられた言葉は、刃のように鋭かった。
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